綿貫「っていうかなんでこんな時代遅れの道具使って活動しなきゃなんないのよ!?そもそも穿孔テープなんてもの、今時の高校生とか誰も知らないんじゃないの?それにこういうの、読み取るのにも普通は機械とか使ったりするんじゃないの?なんで私は何も使わずに解読させられてるのよ!読み取るのに時間かかって大変よ!それにテープが長すぎて体に絡み付いちゃってるじゃない!もう〜・・・」
画像1(ぱにぽにだっしゅ!第23話より)
穿孔テープ(さん孔テープ、せん孔テープとも表現される)は、だいぶ昔のコンピュータに使われていた記録媒体で、紙のテープに開けられている穴を読み取ることで、データを取り出すことができる。記録は、穿孔機と呼ばれる機械で穿孔テープに穴を開けることで行われ、読み取りには、専用の穴の位置を読み取る機械を使用する。
穿孔テープには、一列に7、8個の穴を開けているものが多いようである。記録される情報は半角英数記号や制御コードなどで、基本的に、ASCII制御文字が使用されているようだ。そして、実際の記録の場合、1列に穴が7個のものにはそのままデータが記録され、8個のものでは8番目の穴がパリティビット(誤り訂正用の追加ビット)として使用してあるのが基本のようである。
画像2(ぱにぽにだっしゅ!第23話諜報部使用穿孔テープ)
ちなみにこの画像のテープは、1列の穴の数が4つであるように見える・・・(細かいことは、気にしないことにする。)
画像3(穿孔テープ)
この穿孔テープは、8個の穴を開けてデータが記録されている。
テープには、大きい穴と、小さい穴の大きさの違う穴がある。小さい穴は、データの同期を取るための穴なので、データとしては扱わない。
大きい穴の配置は、写真では、小さい穴の下に3つ、上に5つとなっており、一番下にある穴を0ビットとして、穴が開いていれば1、穴が開いていなければ0として、列ごとに情報を読み取る。(この穿孔テープでは、一番上の7ビット目をパリティビットとして使用している)
読み取った記録内容(7ビット目のパリティビットは除外)
2進数 |
16進数 |
コード |
0100101 |
25 |
% |
0001101 |
0D |
復帰 |
0001010 |
0A |
改行 |
1001111 |
4F |
O |
0110011 |
33 |
3 |
0110101 |
35 |
5 |
0110011 |
33 |
3 |
0110011 |
33 |
3 |
0001101 |
0D |
復帰 |
0001010 |
0A |
改行 |
1001110 |
4E |
N |
0110000 |
30 |
0 |
0110000 |
30 |
0 |
0110000 |
30 |
0 |
0110001 |
31 |
1 |
0100000 |
20 |
スペース |
1001101 |
4D |
M |
0111001 |
39 |
9 |
・・・ |
・・・ |
・・・ |
写真に映っている部分のコードを記述すると以下のようになる。
% 03533 N0001 M98 P7000 N0002 M03 S1400 M0003 G90 G00 X10.0 Y15.0 N0004 Y5.0 N0005 G01 |
ちなみにこの穿孔テープに記録されているのはマシニングセンタ制御用のGコードである。
参考リンク ウィキペディア(Wikipedia) ASCIIの項目
※注意・・・以上の調査内容には、結構適当に調べていたり、なんとなくこうだろうな、ということで書いたりしている点があります。情報の信憑性については各自での判断をお願いいたします。
綿貫「にしてもなんで穿孔テープなんてマニアックなものを紹介してるわけ?調べてるとき、昔の特撮番組とか、SF作品で、主人公とかが普通に穿孔テープを目で読んで、内容を把握しているっていうことがあるっていう情報もあったけど・・・とにかく、いったい誰がこんなことに興味持つって言うのよ?それにしてもよく実際の穿孔テープなんて持ってたわね・・・え?高校の実習で使った?・・・いったいいつの時代の話よ!?・・・え?去年の話?えー!?この時代にこんなものを使って実習をしている高校があるの!?その高校、大丈夫なの?・・・」